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6月28日付の投稿”為替ヘッジコスト(1)に関連して、今回は為替ヘッジコストについて詳細な解説と現状についてコメントしたいと思います。

為替ヘッジコスト

為替ヘッジコストは日米の短期金利差とドル・円のべーシススワップの合計で決まります。

上図の白色のラインがドル・円3ヶ月のべーシススワップ推移。年初40bp(0.4%)でしたが、英国EU離脱後特に米国国債及び米ドル需要が高まりドル・円のべーシススワップが約70bp(0.7%)まで拡大し、日本人投資家のドル・円為替ヘッジコストは上昇しています。

この上昇に関連して、7月13日付でブルームバーグが ”日本機関投資家の為替ヘッジ後の10年米国債利回りが初のマイナス圏に”と報じています。

上図の紫色のラインが為替ヘッジ後の10年米国国債利回りの推移。米国10年債利回りは7月12日に1.51%程度で、ヘッジ後の利回りは1月に1.2%を超えていましたたが、先週末にマイナス圏に突入した後は、足元でわずか0.1%前後にとどまっています。

なお、利回りでは米国国債が一番低いですので、投資対象を利回りの高い日系企業発行の米ドル社債・劣後債や米国優先リートにしている為替ヘッジ付きの債券投信はヘッジコスト増によりヘッジ後の利回りは低下しているでしょうが、今後の推移には注意が必要です。

7月13日付ブルームバーグ記事:日本の投資家に兵糧攻め、為替ヘッジ付き米国債も初のマイナス利回り:

関連ブログ:為替ヘッジ付き債券投資信託(1)