著者のマーク・ミネルヴィニは「マーケットの魔術師(株式編)」でも取り上げられた伝説的トレーダーです。
この本で強調されているのは3点です。
1.リスク管理
リスク管理については、損切りの徹底とリスク・リワード・レシオの設定の重要さを解説し、損失:利益を1:2に設定すれば(損切り:10%:利益確定:20%)勝率40%でも最終的には財産が築けると説明しています。
2.収益性が強い企業を選別する
四半期収益(EPS)が前年比20%以上計上している新興企業をターゲットにする。
大企業の株価は大ブレイクしない。
3.トレンド分析
株価を動かすのは価値でなく投資家であるという考え方の基、2で選別した企業についてチャート・平均移動線・出来高をチェックしながら買うタイミング・売るタイミングについて詳細に説明されています。したがって、他の指標、例えばMACDやモメンタム、については一切触れていません。
最近読んだ運用関連の本の中ではベストで大変参考になりました。米国個別株運用に興味のある方は必読です。