初版は2002年ですが、今でも充分参考になる内容で、「ミネルヴィニの成長株投資法」と合わせて、米国個別株個人投資家にとっては必須の著書だと思います。

ウエンスタインが指摘するテクニカル分析で重要な項目は以下の様に非常にシンプルです。                       

チャート                           

移動平均線                           

出来高                            

レラティブ・ストレングス                   

 

 

 

この4つの項目をチェックしながら、第1ステージ(底値圏)、第2ステージ(上昇局面)、第3ステージ(天井)、第4ステージ(下降局面)を正しく把握し、買い時・売り時を判断する必要性を説いています。

4つの項目がチェックできる株価の例(まだ天井は付けていません):銘柄 NVIDIA Corp.(NVDA)

次に「リワード・リスク・レシオ」を決めておく事の重要性。リスク・リワードとは「損失」:「利益」の比率のことで、リスク・リワードが、「損失」:「利益」=「1:1」の場合、勝率5割で利益はトントンになり、例えば損切りレベル―10%、益出しレベル+20%と決めていれば、「損失」:「利益」=1:2となり勝率33.3%でトントンです。              

従って損切りの徹底が必要であると強調しており、新規投資する時は売りのプロテクティブ・ストップ(売り逆指値)を必ず設定して、株価が上昇していけばストップオーダー水準も引き上げていく(トレリング・ストップ)を活用する。

銘柄選択においては、マーケット・セクターを詳細に検討し、最も好ましいセクターに属し、最も利益を上げやすいチャートの形状をした、数少ない銘柄を選び出すとしています。あまり銘柄自体の収益性については拘らない点が特徴です。

最後に、マーケットの全体的な方向を把握する事も重要で、指標としてはNYSE(ニューヨーク証券取引所)52週新高値新安値銘柄数に関する指標(High-Low Index)を挙げています。

High-Low Index 計算式:まず、左の計算式の様に、Record High Percent={New Highs / (New Highs + New Lows)} x 100を毎日計算し、High-Low Index = 10-day SMA (10日単純移動平均)of Record High Percentを算出します。従って、このIndexが高ければ高い程、マーケットは上昇基調であると判断できます。                                                    

 

下のグラフにおける右端の数字:84.46がHigh-Low Index、2159.73はS&P50010月5日終値

 今回、「ミネルヴィニの成長株投資法」及び「ウエンスタインのテクニカル分析入門」を読み終えて、現在次の米国株の株価動向に注目しています。

1)アリスタ・ネットワークス(ANET)上場:ニューヨーク証券取引所

次世代型データセンターとクラウド・ネットワーキング・サービスを大手インターネット企業向けに提供グーグルやフェイスブックなど大手AI開発企業の技術提携先として有名

一番下のグラフはレラティブ・ストレングスで必ず0以上での推移。0からプラスへの上抜けはブレイク・アウトのサインで出来高も増加。

2)エレクトロニック・アーツ(EA)上場:ナスダック

スタンフォード大学の学生が設立したゲームソフトの世界大手。家庭用ゲーム機、モバイル、PCなど、様々なプラットフォーム向けコンテンツを開発

今月から来月に掛けて、米国企業の第三四半期決算発表が目白押しで、決算次第では30週新高値や30週新安値を付ける銘柄も出てきますので、注意深く見守っていきたいと思っています。