三菱東京UFJ銀行チーフアナリスト内田 稔氏の記事「株買い・円売りが逆回転 ヘッジ解消に潜む円買い需要ー円高是正という日銀の狙いが崩れたと見た外国人投資家の動きが、さらに円高を加速させる」は大変参考になりました。

記事の内容:

外国人投資家は、為替ヘッジ付き日本株投資として、日本株を購入するための円買いと同時に、将来の円安に備えて先物市場などで同額の円売りを実施する。従って当初は、為替相場への影響は中立だが、その後は株価の動きに連れて、為替相場に影響を与える。例えば、原資産として購入した日本株が1割値上がりした場合、先物の円売りが不足するため、追加的な円売りを行う必要性が生じる。逆に日本株が1割目減りすると、その分だけ先物の円売りが余るので、円を買い戻す必要が生じる。

上記の図では、株式購入後株価が上昇したので追加で先物市場で8億円の円売りー円安圧力ー、その後株式売却の際の先物解消16億円買いと直物12億円売り(ネットで円4億円買い・米ドル4億円相当売り)ー円高圧力ーの動きがよく分かります。

マスコミ等では円は安全資産でリスク・オフの時には円が買われ円高になると報道されていますが、外国人投資家の日本株投資においては日本株売却が円高要因になっており、決して安全資産だからではありません。